作品情報⇒https://press.moviewalker.jp/mv88970/
★★★★
以下、上記リンクからあらすじのコピペです。
=====ここから。
上司から緊急の仕事を任された新婚の不動産業者トーマス・ハッター(ニコラス・ホルト)。その仕事は自身の城を売却しようとしているオルロック伯爵(ビル・スカルスガルド)に会いに行くというものだった。
トーマスの不在中、新妻エレン(リリー=ローズ・デップ)は夫の友人宅で暮らしていたが、ある時から夜、夢の中に現れる得体のしれない<彼>の幻覚と恐怖に悩まされるようになる。
時を同じくして、トーマス、そしてエレンが滞在する街で様々な災いが降りかかり……。
=====ここまで。
古典サイレント映画「吸血鬼ノスフェラトゥ」のリメイク。
☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆
吸血鬼モノは基本、ちょっとバカにしていることを白状いたします(今まで散々他の記事に書いていますが)。でも、何となく見に行ってしまいました。ジョニデの娘が主演らしい、、、くらいで予備知識はほとんど仕入れずに見に行ったのですが、これ、監督がロバート・エガースだったんですね、、、。だと知っていたら、見に行かなかったかも、、、です。
~~悪意はありませんが悪口になっておりますので、よろしくお願いいたします。~~
◆エガース監督って、、、
長い割に中身が薄い、、、というか、役者のイカレた演技に負う所ばかりだったなーーー、というのが見終わった後の正直な印象。話の筋は、サイレント版とほぼ同じで、本作のオリジナルは、なぜオルロックにエレンがとり憑かれたのかという前日譚の部分。……でも、ハッキリ言ってあまり意味はないと思った。
でもまあ、ゴシックホラー的な雰囲気は好きだし、気にしないで見ていたけれども、エレンのイカレっぷりにだんだん嫌な気持ちになって来て、吸血鬼とエレンのグロい交わりで完全に心はドロップアウトしました。
上映中は、ただただウンザリして見ていたのだけど、嫌悪感の理由は端的に言って、女性の描き方、扱い方にある。狂ったり襲われたりする女性の描写がグロいというより“ヒドい”。あそこまでリリー=ローズ・デップに狂態を演じさせる必要性を感じなかった。お好きな方には申し訳ないのだけど、ぶっちゃけ下品。
で、監督がエガースで、「ライトハウス」の監督だと分かり、納得したというか。この人、相当なマッチョでミソジニーだろうなと推察する。もうコレ系の話を書くのは正直飽きたので(というか、今はそういう気分じゃないだけ)今回はやめておくけど、ココまでエレンを貶めた描写をこれでもかと出してくるのって、相当でしょ、マジで。
リリー=ローズ・デップは、女優生命を懸けた作品だったのだろう、体当たり演技だったけれども、申し訳ないが感心しない。「ANORA アノーラ」でも感じたが、いかに過激な演技をこなすかが女優魂ではないのでは。監督が要求すれば断れないと思うが、こういう無茶苦茶な要求を若手女優たちがキャリアアップのためとして聞き入れ過ぎていくと、後に続く者たちは非常に困る事態になるだろう。ましてや、それがオスカー受賞したりヒット作になったりしたら、、、。
良い映画、面白い映画、ってのはね、別に過激な演技を俳優にさせなくても作れるんですよ。過去に名作はいっぱいあるでしょ。作り手がそういう方向性にベクトルを振ると、一番しわ寄せが行くのは俳優なんだよ。体当たり演技を拒むような奴はプロ意識が足りない、とか。
女優の脱ぐ脱がない問題にも繋がるが、脱ぐ必然性を感じるシーンで脱がないのは変だし、脱ぐ必然性を感じないシーンで脱ぐのも変なのだ。本作の場合、エレンがあんな風に狂態をこれでもかと見せる必然性があるか? 私はないと感じた。だから、嫌悪感に襲われた。それだけの話。
◆ノスフェラトゥあれこれ
というわけで、なんかもう、映画として感想を書く気にもなれない代物である。なのに、わざわざ書いたのは、オリジナルのサイレントを見たから。
TUTAYAでレンタル出来たので見たのだが、このオリジナルのフィルムは著作権問題の関係で廃棄されたところ、収集家みたいな人(?)が保管していたものがあり、それを修復して、版権が切れたのを機に公開されたのだとか。制作が1922年と古い上に、そういう経緯から、映像はすこぶる悪いが、鑑賞に堪えないほどではもちろんない。
おまけに、レンタルしたものは、アメリカで修復されたものなのか、ブラム・ストーカーの原作に沿った登場人物名(夫婦はジョナサン・ハーカーとニーナ)になっているし、字幕も英語である。
とはいえ、オリジナル発表時の雰囲気は十分味わえる。ニーナは夢遊病になるくらいで狂うことはないし、当のノスフェラトゥも見た目はご存じのとおりの異様さだが、描写は抑制が効いており、“品”がある。当時の人にとっては大変な恐怖を感じたらしいが、今見ると、さすがにそれは感じない。ただ、不気味さは十分に出ており、私はこっちの路線の方が好き。
ちなみにヘルツォーク版も大分前に見たのだが、あんまし記憶にない、、、。感想文も書いていないし。吸血鬼モノというフィルターの掛かった眼で見ていたので、そもそも真面目に見ていなかったのかも、、、。今度見直してみようかな。
ゾンビの方が好き。