映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

ふつうの子ども(2025年)

作品情報⇒https://press.moviewalker.jp/mv89147/

★★★★★★


以下、上記リンクからあらすじのコピペです。

=====ここから。

 両親と3人で暮らしている10才で小学4年生の上田唯士は、おなかが空いたらごはんを食べるふつうの男の子。

 唯士は、同じクラスで環境問題に高い意識を持ち、大人にも臆せず声を挙げる三宅心愛が気になり近づこうと頑張るが、心愛はクラスの問題児の橋本陽斗に惹かれている。

 そんななか、3人が始めた環境活動は、思わぬ方向へ向かっていく。

=====ここまで。


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 仕事の合間にぽっかり時間が空いたので、ちょうどハマる上映時間の映画を探したらこちらになりました。チラシは見ていたので、シネスイッチ銀座のサービスデーに見に行ってまいりました。


◆子ども映画=大人映画

 タイトルから言って、本作の主役は確かに「子ども」なのだが、結果的になのか、当初の狙い通りなのか、本作がフォーカスしているのは子どもではなく、その周りにいる大人たちである。正確に言うと、大人たちの子どもとの向き合い方、だろう。

 私は、本作に出て来る大人、全員あんまし好きじゃない。

 親たちの中でノーマルに見えるのは、恐らく主人公・唯士の母親(蒼井優)かな。どうやら専業主婦の様で、割と教育熱心ぽい。リアルでもよく居そうな母親像である。

 逆に、一番「あり得ねえ」キャラは、後半に出て来る心愛の母親(瀧内公美)か。問題を起こした我が子に対し、大勢の人の前で罵倒するとか、、、こういう親も居そうだけど感じは悪い。

 唯士の担任教師(風間俊介)は、声を荒げたり、ヘンに厳し過ぎたりすることもなく、まあ普通の先生である。

 ……という各々のキャラが好きじゃない、と言っているのではないのです。

 親も、教師も、どうも子どもたちにちゃんと向き合っていない感があって、それがどうもなぁ、、、と。

 一番気になったのは、環境問題について意見を述べる心愛に対し、担任教師が「三宅さん、よく勉強してるねー」みたいな感じで、実質的にはスルーしていること。SDGsの授業もあるが、その内容も動画を見て感想を述べ合っているだけで、正直言って現実には「そんなもん」だと思う。が、心愛みたいに熱心に自分の考えを主張している生徒がいる場合「すごいね~」だけでは、却って「意識高い系だね~」みたいに揶揄しているだけに見えてしまうし、心愛の問題意識は宙ぶらりんのままである。果たして、これで本当に心愛と同じクラスの生徒たちにとって良いのだろうか。

 まず、こういう対応を担任教師がすることで、ただでさえ生徒たちは心愛を「ウザい」と感じている可能性があるのに、それをクラス全体で共有することになってしまうのではないか。担任の対応には明らかに「心愛の発言を止めさせたい」感がにじみ出ており、子どもはそういう大人の本音に驚くほど敏感だ。そして、心愛の問題意識は無視され、心愛は幼いながらにもプライドを傷つけられたと感じるだろう。

 自身の小学生時代を思い起こすと、教室の雰囲気は、担任の表情とか物言いとかにもの凄く左右される。担任がニコニコしていれば、生徒たちも笑顔だし、担任が眉間に皺をよせていれば、生徒たちは上目遣いになる。昔、天海祐希主演の「女王の教室」というドラマがあったが、まさに、担任教師による独裁空間が小学校の教室である。

 心愛が、あそこまで環境問題について熱心に取り組むのは、端的に言って愛情不足だからであり、承認欲求の表れなのである。そんな心愛の言動を変えたければ、親も教師も、彼女との向き合い方を変えることが第一のはず。でも、大人たちは自分のことで精一杯で心愛の心を顧みる余裕がない。

 結局、子どもの問題行動=大人の問題、なのである。


◆環境問題、、、

 某noteで「環境問題に関心を持った心愛は、結局、無責任な環境テロを起こして迷惑をかけただけで、やりっ放しなのはいかがなものか。環境問題の扱いとして不適切」みたいな感想を書いている人がいたが、それは、大人がやりっ放し(もっと言うと無視)だからであって、子どもたちにそれを言うのは筋違いである。「三宅さん、スゴいねー」でスルーしている担任の態度が、全ての大人の態度なのである。現に私自身、エコな生活していないし、SDGs? 知らん、、、である。

 恐らくは、担任が、心愛の問題意識を思いっ切り発表させる時間を取って、それについて話し合いをさせ、実行できることを考えさせる、、、みたいなことまですれば、心愛の承認欲求は一定程度満たされ、あのような環境テロや事件を起こすこともなかったんではないか。だからと言って、環境問題についてやりっ放しなのには違いないのだ。もっと言っちゃうと、環境問題については、人間が経済活動をする動物である限り、本質的にはやりっ放しだし、根本的な解決策はないというのが、私の見解である。

 ごみを減らす、分別する、、、もちろん実行していますよ。でも、だから? 温暖化止められるんですか? プラごみ分別する際、汚れていてはダメなので洗うわけだが、洗う=水を余計に使う、、、これエコなのか? となる。温暖化止めるのが最優先で、本当にイイわけ??とかね。

 工場排水や排ガスなどを規制することで、むやみに自然を汚すことは減ったけれども、温暖化まではねぇ、、、。再生エネルギーの推奨ったって、ソーラーパネル設置で自然破壊しているとか。

 空しいのよ、とにかく。


◆その他もろもろ

 主に活躍する子ども3人の演技が素晴らしい、、、というか、これは演出が巧いということだろう。

 特に、唯士を演じた嶋田鉄太クン、芝居をしている感がないのがスゴい。所々、セリフが聞き取れないシーンもあったが、まあ、大勢に影響はない。

 子ども3人が環境テロを実行するところなど、微笑ましい。まあ、ハッキリ言って迷惑千万ではあるが。

 私が唯士だったらどうするのかなー、、、などと妄想。いくら心愛を好きだからって、私は多分、ああいうハメの外し方は出来ないタイプだから、むしろ「そんなこと止めた方がいいよ」と言って、心愛の興味を別の方向へ逸らそうと空しい挑戦をするのがオチかな、と。

 それにしても、こういう“学校モノ”の映画を見るといつも思うが、子どもにとって学校って、まさにサバイバル空間なんだなー、、、ということ。不登校が増えているのも分かる気がするよ。

 学校でもサバイブし、放課後は習い事や塾に通い、家では親を適当にあしらい、、、大人顔負けのタスクの多さ。私の子ども時代もそうだったんかなぁ。なんかこう、、、もうちょっと余裕があった気がするんだが、、、。大人になって大人都合の思考回路にどっぷりで忘れちゃったのかな。

 

 

 


グレタ・トゥーンベリと思しき外国人少女の描き方が気になったなぁ、、、。 

 

 

 

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